📊 本日のハイライト
2025年夏の移籍市場が本格化する中、6月9日は多くのビッグニュースが舞い込みました。特に注目すべきは、ジュード・ベリンガムの弟であるジョーブ・ベリンガムのドルトムント移籍決定です。また、マンチェスター・シティのジャック・グリーリッシュ、リバプールのハーヴェイ・エリオットの去就や、各クラブの大幅な戦力刷新の動きなど、今夏の移籍市場を象徴する出来事が相次いでいます。
今回は、プレミアリーグ、ブンデスリーガ、リーガ・エスパニョーラ、セリエA、リーグ・アンといった欧州5大リーグを中心とした最新の移籍情報を詳しく解説していきます。
⭐ 注目の大型移籍:ジョブ・ベリンガムがドルトムント行きを決断
🎯 移籍の詳細と背景
今回最も注目すべき移籍ニュースは、サンダーランドの19歳MFジョーブ・ベリンガムのボルシア・ドルトムント移籍決定です。兄ジュードがレアル・マドリードで世界最高峰の選手として活躍する中、弟のジョブも着実にキャリアを積み重ねてきました。
移籍金の詳細:
- 基本移籍金:3,300万ユーロ(約2,780万ポンド)
- アドオン:500万ユーロ(約420万ポンド)
- 売却条項:15%の売却益分配
- 総額:最大3,800万ユーロ(約3,200万ポンド)
この移籍金は、サンダーランド史上最高額の移籍金受領となります。また、ドルトムントにとっても史上2番目に高額な移籍金であり、アドオンが全て達成された場合にはクラブ記録を更新する可能性があります。
🌟 ジョーブ・ベリンガムの実力と将来性
ジョーブ・ベリンガムは現在イングランドU-21代表として活躍しており、今夏の欧州U-21選手権にも参加予定です。兄ジュードとは異なる特徴を持つ選手として注目されており、よりフィジカル面に優れ、守備的なポジションでも力を発揮できる万能性が評価されています。
サンダーランドでは24/25シーズン、チームのプレミアリーグ昇格に大きく貢献しました。シェフィールド・ユナイテッド戦のプレーオフ決勝では、チームの中心選手として活躍し、クラブのプレミアリーグ復帰を果たす原動力となりました。
🔄 ドルトムントの戦略
ドルトムントにとって、ベリンガム獲得は単なる戦力補強以上の意味を持ちます。兄ジュードが2023年にレアル・マドリードに1億300万ユーロで移籍した際の成功体験を、弟でも再現しようという狙いが見て取れます。
ドルトムントは伝統的に若手選手の育成と転売で利益を上げるビジネスモデルを採用しており、ジョブ・ベリンガムも将来的には更なる大型移籍の可能性を秘めています。15%の売却条項により、サンダーランドも将来的な利益を見込むことができる Win-Win の取引と言えるでしょう。
🚨 プレミアリーグ注目の動向
💎 グリーリッシュの去就に注目集まる
マンチェスター・シティの元イングランド代表ウィンガー、ジャック・グリーリッシュの去就が大きな話題となっています。1億ポンドという破格の移籍金でアストン・ヴィラから加入したグリーリッシュですが、ペップ・グアルディオラ監督の下で序列が低下し、今夏の移籍が濃厚となっています。
現在の状況:
- エバートンが状況を綿密に監視
- ニューカッスル・ユナイテッドも獲得に関心
- 週給30万ポンドという高額給与が移籍の障壁
- ローン移籍の可能性が最も高い
デイヴィッド・モイーズ監督はグリーリッシュを高く評価しており、再び輝きを取り戻すチャンスを与えたいと考えているようです。
🔴 リバプールのエリオットが退団を示唆
リバプールの22歳MFハーヴェイ・エリオットが、出場機会不足を理由にクラブ退団の可能性を示唆しました。24/25シーズンはわずか18試合の出場に留まり、先発出場は2試合のみという厳しい状況でした。
エリオットは「キャリアの年月を無駄にしたくない」と率直にコメントしており、来シーズンに向けて重要な決断を迫られています。パリ・サンジェルマン戦での途中出場からの劇的な決勝ゴールが印象的でしたが、その後も出場機会は限定的でした。
リバプールにとってエリオットは将来性豊かな選手として期待されていましたが、中盤の激しい競争により出場機会を確保できずにいます。クラブとしては手放したくない選手ですが、本人の意向を尊重する必要がある難しい状況です。

リバプールファンとしては寂しいですが、もっとエリオットが輝くところを見たいという気持ちもあります。。。
🔵 チェルシーの積極的な補強続く
チェルシーは今夏も積極的な補強を続けており、ストラスブールから19歳DFママドゥ・サールを獲得しました。2033年まで8年契約という長期契約は、チェルシーの近年の戦略を象徴しています。
チェルシーの今夏の補強状況:
- リアム・デラップ(イプスウィッチ・タウン)- 3,000万ポンド
- エステヴァン(パルメイラス)- 2,900万ポンド
- ダリオ・エスーゴ(スポルティング・リスボン)- 1,800万ポンド
- ママドゥ・サール(ストラスブール)
サールは今月のクラブ・ワールドカップにも参加可能で、エンツォ・マレスカ監督の下での活躍が期待されています。チェルシーとストラスブールは共にトッド・ベーリーとクリアレイク・キャピタルが所有するBlueCo傘下にあり、初のクラブ間移籍として注目されています。
🌍 欧州各リーグの動向
🇪🇸 ラ・リーガ:バルセロナのデ・ヨング残留へ
FCバルセロナのオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングが、クラブとの契約延長に前向きな姿勢を示しています。現契約は来夏までですが、「クラブも私も契約延長を望んでいる」と明言し、バルセロナでのキャリア継続を希望しています。
デ・ヨングは過去数シーズンにわたってマンチェスター・ユナイテッドを始めとする複数のクラブから関心を寄せられてきましたが、一貫してバルセロナ残留を希望してきました。今回の発言により、来シーズンも引き続きバルセロナの中盤の核として活躍することが期待されます。
🇫🇷 リーグ・アン:ドンナルンマの動向に注目
パリ・サンジェルマンのイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマが、クラブとの契約延長交渉を予定していることが明らかになりました。現契約は2026年6月までですが、マンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティの両クラブが強い関心を示しています。
ドンナルンマは24/25シーズンにPSGの歴史的な3冠達成(リーグ・アン、クープ・ド・フランス、チャンピオンズリーグ)に大きく貢献しました。特にチャンピオンズリーグでは、リバプール戦でのPK戦セーブや、アストン・ヴィラ、アーセナル戦での好セーブが印象的でした。
🇮🇹 セリエA:オシムヘンのヨーロッパ残留希望
ナポリのナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンが、サウジアラビアのアル・ヒラルからの5度目のオファーを拒否し、ヨーロッパでのキャリア継続を希望していることが判明しました。
アル・ヒラルは3年契約で総額1億2,000万ユーロという破格のオファーを提示していましたが、オシムヘンは金銭面よりもキャリアの充実を優先する判断を下しました。現在はガラタサライが完全移籍での獲得を希望しており、昨シーズンのローン期間中の活躍(全試合で37ゴール)を評価しています。
🏆 ビッグクラブの戦力補強状況
👹 マンチェスター・ユナイテッドの大幅刷新
マンチェスター・ユナイテッドは今夏、大幅な戦力刷新を行っています。クリスティアン・エリクセン、ジョニー・エヴァンス、ヴィクトル・リンデロフといったベテラン選手が契約満了で退団する一方、新戦力の獲得にも積極的です。
退団選手:
- クリスティアン・エリクセン(デンマーク代表MF)
- ジョニー・エヴァンス(元北アイルランド代表DF)
- ヴィクトル・リンデロフ(スウェーデン代表DF)
獲得ターゲット:
- ヴィクトル・ギェケレシュ(スポルティング・リスボン)
- ブライアン・エンベウモ(ブレントフォード)
特に注目されるのは、ルベン・アモリム新監督が古巣スポルティング・リスボンから、お気に入りのストライカーであるギェケレシュ獲得を目指していることです。ギェケレシュは24/25シーズン、プリメイラ・リーガで43ゴールという驚異的な数字を記録しており、ユナイテッドの得点力不足解消の切り札として期待されています。
💙 マンチェスター・シティの世代交代
マンチェスター・シティは39歳のベテランGKスコット・カーソンが6年間のクラブ生活に終止符を打つ一方、若手タレントの獲得を進めています。
リヨンから3,400万ポンド(4,000万ユーロ)でライアン・シェルキ獲得に合意したことは、クラブの未来を見据えた投資と言えるでしょう。シェルキは攻撃的MFとして多彩なポジションでプレー可能で、ペップ・グアルディオラのタクティクスにフィットする可能性が高い選手です。
⚒️ ウェストハム・ユナイテッドの大量放出
ウェストハム・ユナイテッドは今夏、5選手の大量放出を発表しました。既に発表されているクレスウェル、ファビアンスキ、ツォウファル、ダニー・イングスに加えてクルト・ズマが契約満了により退団します。
そして、今後注目されるのは、昨年12月の交通事故で重傷を負ったマイケル・アントニオの去就です。クラブは「アントニオの特殊な状況を考慮し、適切なタイミングで決定を行う」と慎重な姿勢を示しており、本人の回復状況を最優先に判断する方針です。
グレアム・ポッター監督の下で大幅な戦力刷新が行われることは確実で、来シーズンに向けて若い選手を中心とした新たなチーム作りが期待されています。
📈 移籍市場のトレンドと分析
💰 移籍金の高騰と若手選手への投資
今夏の移籍市場の特徴として、若手選手への高額投資が目立ちます。ジョーブ・ベリンガムの3,800万ユーロ、シェルキの4,000万ユーロなど、将来性を見込んだ投資が活発化しています。
これは、UEFA財政フェアプレー規則の影響もあり、クラブが即戦力よりも長期的な資産価値を重視する傾向が強まっているためです。若手選手は転売価値が高く、長期契約により償却期間を延ばすことで財政面でのメリットも大きくなります。
🔄 ローン移籍の増加
グリーリッシュやサンチョの例に見られるように、高額給与の選手についてはローン移籍での解決策が模索されるケースが増えています。これは、移籍元クラブが給与負担を軽減しつつ、選手にプレー機会を提供するための現実的な解決策となっています。
🌟 イングランド代表選手の動向
イングランド代表やU-21代表の選手たちの移籍が活発化しています。トーマス・トゥヘル新代表監督の就任により、代表選考基準も変化する可能性があり、プレー機会の確保が重要な要素となっています。
グリーリッシュについてもトゥヘル監督は「定期的な出場機会が代表復帰の条件」と明言しており、移籍判断に大きな影響を与える可能性があります。
🎯 今後の注目ポイント
🔥 アーセナルの大型補強
アーセナルはライプツィヒのベンヤミン・シェシュコ(解除条項約6,900万ポンド)やスポルティングのヴィクトル・ギェケレシュなど、複数の大型補強を検討しています。また、レアル・マドリードのロドリゴにも関心を示しており、来週以降の動向が注目されます。
⚽ 監督人事の連鎖反応
トッテナムがブレントフォードのトーマス・フランク監督獲得に動いていることで、両クラブの選手移籍にも影響が出る可能性があります。特にブライアン・エンベウモの去就は、監督人事と密接に関連している可能性があります。
📊 まとめ:2025年夏移籍市場の特徴
2025年6月9日時点での移籍市場は、以下のような特徴を示しています:
- 若手選手への大型投資増加:将来性を重視した長期投資
- ベテラン選手の大量放出:世代交代の加速
- ローン移籍の活用:給与問題解決の現実的手段
- イングランド選手の流動化:代表選考基準変化の影響
- クラブ間格差の拡大:財政力による戦略の違い
特にジョーブ・ベリンガムのドルトムント移籍は、兄に続く成功ストーリーの始まりとして大きな注目を集めています。ドルトムントの若手育成ノウハウと、ベリンガム家のサッカーDNAが組み合わさることで、数年後には再び大型移籍の主役となる可能性が高いでしょう。
一方で、グリーリッシュやエリオットのような実力者が現在の所属クラブでの立ち位置に悩んでいる状況は、現代サッカーの競争の激しさを物語っています。来週以降、これらの注目選手たちがどのような決断を下すのか、引き続き注目していく必要があります。
移籍市場はまだ始まったばかりです。7月に入ればさらに大きな動きが予想されるため、今後も最新情報をお届けしていきます。
※本記事の情報は2025年6月9日時点のものです。移籍情報は流動的であり、今後変更される可能性があります。
出典:https://www.skysports.com/transfer-centre
https://www.goal.com/en/category/transfers/1/k94w8e1yy9ch14mllpf4srnks
コメント