🟥 はじめに:優勝を決めたリヴァプール、傷を抱えるアーセナル
2024-25シーズンのプレミアリーグもいよいよ佳境に差し掛かっています。その中で行われる注目のカードが、リヴァプール vs アーセナルの一戦です。舞台はアンフィールド。王者としてホームに帰ってくるリヴァプールと、連敗・CL敗退のショックから立ち直ろうとするアーセナル。状況も立場もまったく異なる両チームが、誇りと意地をかけて激突します。
🏆 リヴァプール:すでに王者、しかし気を抜かない理由
リヴァプールは、今季プレミアリーグのタイトルを4試合を残してすでに確定させました。最終的に勝点90超えも視野に入る圧倒的な強さを見せた今季、その仕上げとなるホームゲームに、アーセナルを迎えます。
✅ アンフィールドでは鉄壁の強さ
アンフィールドでのリーグ戦成績は圧巻です。
- 今季リーグ戦17試合中14勝
- ホームでの勝点は44
- 9月以来ホーム無敗(唯一の敗戦はノッティンガム・フォレスト戦)
アンフィールドの熱狂は今も健在であり、王者となった今でも選手たちのモチベーションは高いままです。
📉 チェルシー戦の敗北とその意味
しかしながら、前節のチェルシー戦では1-3で敗戦。この試合は主力を休ませたローテーションが影響しました。得点はファン・ダイクのCKからの1点のみ。アーネ・スロット監督も試合後に「残り3試合全勝で勝点90超えを目指す」と語っており、消化試合としてではなく、締めくくりとしてふさわしい戦いを目指していることがわかります。
🔴 アーセナル:絶望と希望が入り混じる戦いへ
一方のアーセナルは、ここにきて失速が顕著です。中3日の強行日程で臨むこの一戦、精神的にも肉体的にも追い込まれた状態での挑戦となります。
💔 CL準決勝敗退の傷
最大のダメージは、パリ・サンジェルマンに敗れてのCL準決勝敗退です。
- 第2戦:1-2で敗北(合計スコア:1-3)
- 2006年以降、CL決勝進出はゼロ
そしてこの敗戦は、チームに深刻なメンタルダメージを与えました。試合後のミケル・アルテタ監督の表情も暗く、「これが今の我々の現実」と現実を受け入れる言葉が印象的でした。
⚠️ プレミアでも崩れる守備とリード喪失
CL敗退前のリーグ戦ではボーンマスに逆転負け(1-2)を喫しました。
今季、リードを奪いながら勝点を失った試合数はなんと10試合。
失った勝点は21点にものぼり、2019-20シーズンと並ぶクラブワーストタイ記録です。
また、セットプレーからの失点は31失点中12点(39%)とリーグワースト。セットプレーからの得点が多い印象のあるアーセナルですが、実は守備の脆さが明確にデータとして表れています。
⚔️ 過去の直接対決データから見る”戦えるアーセナル”
しかしながら、希望の光もゼロではありません。
📈 直近5戦は無敗!
アーセナルはリヴァプール戦5試合連続無敗中(2勝3分)。これはクラブにとって、2011年以来となる長期の好相性です。
🏟️ アンフィールドでは長らく勝利なし
ただし、アンフィールドでは2012年以降勝利なしという事実も。しかもその時は現監督アルテタがまだ現役選手だったというのは皮肉な巡り合わせです。
⚔️ 王者相手に意地を見せる文化
興味深いデータとして、アーセナルは優勝決定後の王者相手に健闘する傾向があります。
- 2012-13:マンUに1-1
- 2019-20:リヴァプールに2-1勝利
今回も過去の精神力を呼び戻せるかがカギとなります。
🧠 注目選手と戦術面のキーポイント
🇪🇬 モハメド・サラー:記録がかかる男
サラーはアーセナル戦で通算11得点を記録。これは彼にとってマンU(13)、トッテナム(12)に次ぐ好相性の相手です。
また今季すでに46得点関与(ゴール+アシスト)を記録しており、あと1で歴代最多記録(47)に並びます。
この試合で記録達成となる可能性も十分です。
🇳🇱 ファン・ダイク:300試合達成へ
チェルシー戦で299試合目を終えたファン・ダイクは、今節で記念すべきプレミア300試合に到達予定。オランダ人DFとしては4人目の快挙となります。
🏥 チームのコンディション:負傷者と復帰状況
✅ リヴァプール
- 欠場:ジョー・ゴメス(ハムストリング)、タイラー・モートン(肩)
- アレクサンダー=アーノルドはベンチスタート予定
- 右SBはコナー・ブラッドリーが先発か
スロット監督は基本的にベストメンバーを投入予定。ローテーションは最小限にとどめる構えです。
✅ アーセナル
- 長期離脱者:ジェズス、マガリャンイス、冨安、ハヴァーツ
- 左SBはPSG戦で攻守に精彩を欠いたルイス=スケリーを起用?
怪我人が多い中でも、ようやく戦力が少しずつ戻り始めた印象。ただし、全体的なフィット感には不安が残ります。
🔮 試合展望と予想
この試合は両チームにとって意味合いが異なる一戦です。
リヴァプールは王者としての誇りと記録達成を目指す一方、アーセナルはCL権確保のための絶対に負けられない試合です。

🧩 展開予想
- リヴァプールはホームの勢いを活かし、序盤から高いラインでプレッシャーをかけてくるはず
- アーセナルはカウンターを狙いながら、サイドの崩しを起点に得点を狙う
- セットプレーが勝敗を左右する鍵となる可能性大
🗳️ スコア予想:リヴァプール 2-2 アーセナル
アーセナルの緊迫した状況とリヴァプールの記録への意欲がぶつかり、打ち合いの引き分けと予想します。
✍️ おわりに:勝敗を超えた「価値ある90分」
勝点以上の意味を持つこの試合。
- リヴァプールにとっては王者としての記録更新と有終の美
- アーセナルにとっては誇りをかけた再起の第一歩
この90分が、両クラブの今シーズンを象徴する一戦となることは間違いありません。ピッチ上のすべてのプレーが、来季への布石になるでしょう。
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